・文書鑑定について
◆文書鑑定に資格ってあるの?◆
平成21年現在、鑑定に関する国家資格というものはありません。
つまり、現在鑑定士として鑑定業に携わる人間は、全てあくまでも「自称」でしかないのです。
では何故、鑑定士の鑑定が様々な場面で有効性を認められ、信じられているのでしょうか。
それは、各々の鑑定士が積み上げてきた信用と経験の賜物だからです。
指紋やDNAのように科学的根拠に基づいた鑑定であれば、各データに基づいて判断することで、素人である第三者でも比較的容易に鑑定の真偽について理解することが出来ます。
しかし、文書や筆跡鑑定となるとそうはいきません。
文字や文面に現れる特徴から、長年の経験を元に鑑定の結果を導き出します。
そしてその結論を見た人が、鑑定士の経歴から信用に足るものかどうかを判別するのです。
実際に、鑑定士が違えば鑑定結果が違うということは鑑定業務に於いて珍しいことではありません。
文書の鑑定に於いては100%というものはない、ということを認識しておく必要性はあるでしょう。
◆警察に頼めば無料で鑑定ってしてもらえるの?◆
警察が捜査上の必要性を認めた場合であれば、当然警察組織内で鑑定を行います。
その際の費用は全て国が負担します。
ただし、個人や一般企業の依頼で警察が個別に対応し鑑定を行うことはありえません。
あくまでも刑事事件の捜査上必要に迫られたときに行うだけです。
◆鑑定にかかる料金って高いのでは◆
鑑定料金は鑑定士や鑑定所によって全く異なります。
通常、鑑定手数料には、鑑定士の鑑定料、訴訟リスク、使用する器具機材により変動がでますから、同じカテゴリの鑑定だとしても鑑定するものが違えば全く異なる料金になります。
また、裁判に使用することを目的とした鑑定と個人での交渉を目的とする鑑定でも料金にかなりの差が出てきます。
これは裁判の場合、訴訟に証人として呼ばれるリスクや、鑑定士本人が訴えられるというリスクを考慮する必要がある為です。
いずれにせよ、鑑定という特殊、かつ専門性の高い仕事への対価は一般人の感覚からすると高額になってしまう傾向があります。
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